PP延伸フィルムの微細表面凹凸制御
発表・投稿年月:2019年5月
PP延伸フィルムの微細表面凹凸制御技術に関して解説。原反表層の結晶粒とPP延伸フィルム表面のクレーター状の凹凸構造は良い相関性があることが明らかとなった。原反表層の結晶粒は核生成速度と結晶成長速度により制御が可能である。核生成は表面近傍の配向層に由来し、成形条件により高剪断を掛けることや、緩和時間の長い樹脂の使用により得られ易くなる。結晶成長速度は徐冷条件とすることや核剤を添加することにより、制御可能である。以上より、PP分子構造、第三成分及び製膜条件を制御することにより、延伸フィルム表面のクレーターを所望の形状に設計可能である。
発表会、掲載誌
フィルムの機能性向上と成形加工・評価
発表先、出版社名
AndTech
発表者、執筆者
産包材研究所
田村 聡