ポリプロピレン成形品の残留応力とアニーリング
発表・投稿年月:2017年3月
プラスチックの成形加工に伴い残留応力は発生しやすい。プラスチック製品の工業的な生産において、成形サイクルは製造コストに直結するために、高分子の分子鎖が安定する前に凍結させて製品にしてしまうからである。半結晶性高分子のポリプロピレン(PP)は、非晶性高分子と比較して、結晶化という複雑な現象を示す。そして結晶化には、PPの成形過程だけでなく、成形品になったあとでも進行する。すなわち、残留応力の緩和と結晶化という現象が同時に進行する。このようなPPの残留応力について、発生原因と低減対策について解説する。
発表会、掲載誌
高分子の残留応力対策
―発生メカニズムと低減化ノウハウ―
発表先、出版社名
株式会社技術情報協会
発表者、執筆者
自動車材研究所
小林 豊