ポリプロピレン複合材の低線膨張化メカニズム

発表・投稿年月:2016年8月

ポリプロピレンにゴムを30%以上添加すると、流れ方向の線膨張係数が低下する。定説であるゴム粒子が扁平に配向するだけでは、厚み方向への線膨張係数が増大する理由を説明できない。射出成形平板のモルフォロジー観察と、ゴム分散形態をモデル化した熱応力解析により、熱膨張の異方性が発生する機構を検討した。ゴム粒子の扁平度は同一でも、マトリックス中の空間配置により熱膨張の異方性が変化する。また、マトリックスの線膨張係数の異方性は、ゴム粒子の効果を増幅する。

発表会、掲載誌

次世代ポリオレフィン総合研究会

発表先、出版社名

日本ポリオレフィン総合研究会

発表者、執筆者

自動車材研究所
小林 豊

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