ポリプロピレン中の共重合成分がアニーリングに及ぼす効果
発表・投稿年月:2015年8月
高衝撃PPは、PPとEP共重合体で構成される。エチレン含量を変えたEP共重合体がPPの結晶化に及ぼす影響を調べた。エチレン含量が低い場合、降温速度10℃/分で、結晶核生成と結晶化度が増す。降温速度2000℃/sでは、エチレン含量が高い場合に、PE成分のみが結晶化する。急冷したPPを昇温、アニーリングする過程で、EP共重合成分でPPの結晶化に影響する。しかし、一般的な射出成形品のアニーリングにおいて、EP共重合体のエチレン含量の違いは、PPの結晶化にほとんど影響しない。
発表会、掲載誌
第10回 次世代ポリオレフィン研究発表会
発表先、出版社名
次世代ポリオレフィン総合研究会
発表者、執筆者
自動車材研究所
小林 豊