PP延伸フィルムの微細表面凹凸制御技術・解析

発表・投稿年月:2013年1月

OPPフィルムの延伸性に関する様々な研究に加え、クレーター状の表面凹凸構造に関する研究も行なわれている。ある条件下で成形されたシートには高密度のα晶と低密度のβ晶が共存し、延伸によりβ晶はα晶に変化する為、凹凸形成は結晶系転位による密度差を利用した技術と報告されている。しかしクレーター形状の制御因子やクレーターの生成機構は依然明らかでないため解析を行った。その結果、OPPフィルムのクレーター状の表面凹凸は、シート表層の結晶粒の変形と崩壊現象によるものであり、その形成面及び形状はシート成形時の結晶化時間により予測が可能であること、樹脂構造と核剤配合により制御可能であることを明らかにした。

発表会、掲載誌

機能性フィルムにおける成形加工と機能性付与の新技術

発表先、出版社名

株式会社AndTech

発表者、執筆者

田村 聡

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