二軸延伸ポリプロピレンフィルムの表面凹凸形成に関する研究
発表・投稿年月:2012年12月
OPPフィルムの延伸性に関する様々な研究が行なわれている中、表面構造に関する研究も行なわれており、表面にクレーター状の凹凸が形成される場合のあることが報告されている。高密度のα晶と低密度のβ晶が共存するシートを延伸するとβ晶はαに変化する為、凹凸形成は結晶系転移による密度差を利用した技術と報告されている。しかしクレーター形状の制御因子やクレーターの生成機構は依然明らかでない為、クレーターへの変形挙動を観察しその生成機構について考察した。その結果、OPPフィルムのクレーター形状はシート表層の結晶粒形状と良い相関性を示し、その生成には結晶粒の融解現象が関与していると推察した
発表会、掲載誌
第7回次世代ポリオレフィン総合研究会
発表先、出版社名
日本ポリオレフィン総合研究会
発表者、執筆者
田村 聡