ポリプロピレン延伸フィルムの表面凹凸形成機構に関する研究

発表・投稿年月:2010年11月

OPPフィルムの延伸性に関する様々な研究が行われている中、表面構造に関する研究も行われており、表面にクレーター状の凹凸が形成される場合のあることが報告されている。ある条件下で成形されたシートには高密度のα晶と低密度のβ晶が共存し、延伸によりβ晶はα晶に変化するため、凹凸形成は結晶系転位による密度差を利用した技術と報告されている。しかしクレーター形状の制御因子や、クレーターの生成機構は依然明らかでないため、クレーターへの変形挙動を観察しその生成機構について考察した。その結果、クレーターはシート反チルロール面表層の結晶粒が変形したものであり、その生成には結晶粒の融解現象が関与していると推察した。

発表会、掲載誌

プラスチック成形加工学会
第18回秋季大会・成形加工シンポジア'10

発表先、出版社名

プラスチック成形加工学会

発表者、執筆者

田村聡

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