分野/材料別造粒事例~造粒条件・品質管理・スケールアップ/失敗事例等
発表・投稿年月:2009年3月
ポリプロピレン(PP)は、充填材を添加しやすい樹脂である。無機充填材には吸水性や酸性・アルカリ性を持つものが多い。そこで、無機充填材の添加により、縮合反応により生成する樹脂は加水分解し、分子量が低下しやすい。PP は極性が無く充填材の添加による劣化は少ない。また、溶融加工温度が200℃程度であることから、木粉、セルロースなどの耐熱性の低い天然物を充填することもできる。しかし、充填材の添加方法を誤ると、著しくPP の機械物性を損なうことになる。最近ではコストダウンを優先するあまり、過去の貴重な実践例を無視した失敗が散見される。粉体を樹脂中に高充填する原則を説明する。
発表会、掲載誌
<分野/材料別>造粒事例と頻出Q&A集
発表先、出版社名
情報機構
発表者、執筆者
小林豊