成形サイクルの短縮に伴うPPの表面構造の変化

発表・投稿年月:2008年6月

PP バンパー材料の射出成形における成形サイクルの短縮について検討した。冷却時間と射出時間を短縮するために、樹脂温度、金型温度、充填時間を低下させると、成形品の表面近傍のPP 結晶配向は増大する。一方、後添加ゴムの配向層厚みは、成形条件による変化が少ない。成形品の表面硬度、添加剤ブリード性は、表面近傍のPP 結晶配向が高くなると増大する。今後、成形サイクルの短縮による合理化が拡大すると予想される。塗装・接着などの表面機能への影響を確認する必要がある。

発表会、掲載誌

第19回プラスチック成形加工学会 年次大会

発表先、出版社名

プラスチック成形加工学会

発表者、執筆者

小林豊

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