ポリプロピレン系複合材料の位置づけ

ポリプロピレンにはタルク、ガラス繊維(GF)やゴム等の副資材を多く配合できるため、ポリプロピレン単独では実現できない性能を付与することができます。弊社では独自の材料設計技術により、剛性や衝撃性を制御した材料を開発しており、自動車部品を始めとする工業分野に数多く使用されています。

ポリプロピレン系複合材料の位置づけ

自動車部品材料に求められる性能比較

自動車の内装材・外装材では、それぞれ求められる性能が大きく異なる為、使用部位毎に専用グレードが作られています。

  一般物性 外観他
要求特性
その他
流動性 剛性 衝撃性
外装材
バンパー

室温/低温
・フローマーク
・ウエルド
・塗装品質
・耐候性
・成形収縮率
・大型化、軽量化
・成形性向上(ハイサイクル化)
内装材
インパネ

室温
・フローマーク
・ウエルド
・低光沢
・艶ムラ
・耐光性
・耐傷つき性
・VOC対策
・成形収縮率
・無表皮→塗装→無塗装(良外観)
・軽量化(薄肉化)
エンジン周り ・ウエルド強度
・耐熱性
・振動疲労特性
・銅害防止性