メタロセンLLDPEエボリュー®の特徴

インフレーションフィルムに広く使われている低密度ポリエチレンは、製造方法の相違から、高圧法低密度ポリエチレン「LDPE」、及び中・低圧法低密度ポリエチレン「LLDPE」に分けられます。LLDPEは触媒を介在させ、エチレンとコモノマーとを共重合して製造されています。このコモノマーの種類によりC4-LL(コモノマー:1-ブテン)とHAO-LL(コモノマー:ハイヤーα-オレフィン)に分類されます。エボリュー®は、メタロセン触媒技術と当社独自の二段重合プロセスを融合させて生み出したHAO-LLDPEで、従来のLLDPEや他社のメタロセンLLDPEと比較して、優れたフィルム物性と成形性のバランスを有しております。

エボリュー® 「インフレ」「キャスト」銘柄のラインナップ(*銘柄をクリックするとPDFを表示させます。)

エボリュー®「インフレ」銘柄の特徴

(1)SP0510
多層フィルム及び改質剤(衝撃強度・柔軟性付与・低温シール性付与、透明性付与)として開発された銘柄です。単体フィルムとしてご使用される場合は、開口性付与のため、アンチブロッキング剤(3000ppm以上) 、スリップ剤(600ppm以上)を添加する必要があります。

(2)SP1020
SP1020は、SP1520の低密度化を目的として開発された銘柄です。SP1520より柔軟性、耐ピンホール性にも優れバッグインボックス用途にもご使用頂けます。単身仕様に加え、多層フィルム及び改質剤(衝撃強度・柔軟性付与・透明性付与)として御使用になられてもご使用になれます。

(3)SP1520
本銘柄はフィルム物性を重視するため、分子量分布が狭く設計されており、成形性は、既存のメタロセン並みですが、高衝撃強度、低温シ-ル性を有した銘柄です。LDPEを10~20%添加することにより光学性が大幅に改良され、高強度で高透明なフィルムが得られます。 (但し、添加するLDPEの種類によっては光学性等の改良程度が異なりますのでご注意下さい。)

(4)SP1510
LDまたはC4-LL衝撃強度・低温ヒートシール性向上の改質剤として開発。改質剤としては、SP0510、SP1520と比較し、密度分子量を高く設定していることから、剛性と強度のバランスに優れた銘柄です。

(5)SP2020
低温シ-ル性、ブロッキング性、衝撃強度、成形性を重視したラミ原反に最適な銘柄です。光学性は一般的LLDPE並みで、光学性が重視されない分野に適しております。尚光学性も内部HAZEは小さく良好であるため、多層の内層に使用した場合、内容物(透明液体)が入れば良好な光学性が得られます。

(6)SP2120
SP1520の高剛性化を目的として開発された銘柄です。SP1520同様に成形性及び透明性付与の為 にLDブレンドをして頂く事を前提としております。

(7)SP2320
成形性に加え、透明性、衝撃強度を重視した銘柄です。透明性を必要とする用途、更に低温シ-ル性を活かしたラミ原反等に適しております。

(8)SP2520
成形性、剛性と衝撃強度のバランス、耐熱性を重視した銘柄で、汎用フィルム、米袋、マルチフィルム、ラミ原反等広範囲の用途に適した銘柄です。

(9)SP2510
特に成形性と衝撃強度を重視した銘柄で、広幅の厚物製品分野に適しております。例えば、各種装袋(グラスウール袋、工業部品袋等)、各種内袋(トランスバック内袋、バルクコンテナー内袋、工業製品内袋等)、各種農業用フィルム、遮水シート等の幅広い分野に適しております。

(10)SP3010
特に重袋用途に適した銘柄で、従来の従来銘柄に比べ衝撃強度と剛性のバランスが極めて良く、製品の薄肉化が可能です。耐ブロッキング性に優れることから肥料充填時の給袋、開口性が抜群です。また、ベルトシールやインパルスシール等のいかなるシール方式でもシール可能です。

エボリュー®インフレ銘柄の成形性

・薄物銘柄(SP2520、SP2320&SP2520)は肌荒れ限界剪断速度(γ)が大きいため、超高吐出量(ダイ径あたりの押出量=1.3kg/hr・mm-Die)でも肌荒れしにくく、超高速成形が可能です。

・厚物銘柄(SP2510&SP3010)はメルトテンション(MT)が高く、メルトインデックス(MFR又はMI)が低いものの、(γ)を高く設計しており高速成形や厚物の高吐出生産が可能です。

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